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2016/02/22 13:59

こんにちは、きじばとや店主イイダです。
先々週に仕入れたもののアップはひととおり終わりました。
今回は、きれいなもの揃いです!多少シミなどあるものもありますが、どれも着用したら分からないものばかりです。
『練習用』としていないものについては、どれも着用してお出かけできるレベルのものばかりですが、シミを気にする方もいらっしゃいますので、少しでもシミがあるものについてはお手ごろ価格にしております。つまり、めちゃめちゃお得です!!

さて、今日は採寸のときのことをお話したいと思います。
以前にも書きましたが、仕入れてきた着物や帯は、必ず自然光のもとでチェックを行い、傷みや汚れを確認して、それから採寸します。
きじばとやでは、裄丈と身丈のほかに、身幅と袖丈も表記しております。
袖丈は結構、省略されるお店もあるようですが、皆さまの 『うそつき事情』 も考慮しての袖丈表記です(笑)

着物が特別なものになってしまった現代、なんとなく「袖丈は49が標準」みたいな情報が飛び交っておりますが、実はそんな決まりはありません。
袖丈は「だいたい49センチ」を基準として、あとは身長や、着物の柄、本人の好みなどで決めていたものです。
裄丈や身丈、身幅はその着物を作った人の体格を表しますが、袖丈はその人の好みや年齢を表すものです。
なので、採寸していると、「粋な感じに着たかったんだなあ」 とか、 「華やかに着たいと思ったんだな」とか、「特別なお洒落のために作ったのかな」 とか、色々と考えて楽しいのです。
そこからさらに、八掛(袷の着物の裏の裾部分)の色と合わせて見ると、さらに色々なことが想像できて、採寸しながらずっと独り言を言っております(笑)


「おおー、シブいねえ!いいねえ、この色!はっはー!」
「ほほー、この袖をね、振るときの優雅さをね、なるほどねえ」
「この着物の色で、この八掛ねえ、まさかねえ!へええ、ほおお、意外!」
「あえてのこの色ね、で、この袖丈と!なるほどなるほど」
「うわー!こう来て、こうか!!こりゃお洒落だわ!すごい!」

どんなかわいい娘さんだったのか。どんな粋なお姉さまだったのか。どんなお洒落上級者だったのか。
そのときには、どんな襦袢と帯を合わせていたんだろう?半襟は?帯揚げは?帯締めは?
この着物を誂えた人に会ってみたい!!話を聞いてみたい!!
どうしてこの色にしたのか、教えてほしい!!
誰もいない部屋で1人、ブツブツ言ったり感嘆したり、時には「うわー!」とか、「いやー、勉強になりました、ありがとうございます」とかお礼まで言っているので、人にはさぞ奇異に映ることでしょう(笑)

ちなみに、着物を誂えるときには襦袢も一緒に誂えるものですが、リサイクルで着物を探すとなると、そういうわけにもいきませんよね。
うそつきの袖をたくさん作るのも大変ですし、付け替えも大変ですよね。
私は、大体のものに合ううそつきの替え袖を、色味を変えて数パターン作っていますが、人によっては、『その着物用』として袖だけ作ったものを、着物に縫い付けたりされる方もいらっしゃるそうです。(ちくちくと数針でオーケーなのだそう)
1、2枚だけ長めの袖丈だったりならば、そういうやり方も良いかもしれませんね。(ちなみにシーズンの終わりに外して、まとめて洗ってらっしゃるそうです)


裄丈と身丈のハードルだけでも高いのに、袖丈まで選択条件に入れていたら、ほしい着物も手に入りません。
「この袖丈は長いから私の年齢にはダメだわ」などと決めてしまわずに、「ちょっとかわいすぎるかな?でも気分もアガるわ!」という気持ちで、長めの袖丈のものも楽しんでいただきたいと思います。
「男はいくつになっても少年の心を持っている云々」というのには「フン、何言ってんの?」とか思ってしまうワタクシですが、女性のお洒落に関しては、「女性はいくつになってもお洒落が大好き!だって女の子だもんね♪」 とか思ってしまうワタクシです。

みんなでかわいくなりましょう!
だって、女の子だもんね♪