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2016/10/30 16:28

こんにちは、きじばとや店主イイダです。


皆さまは、どのくらい時間をかけて着物を着てらっしゃいますか?
どこに一番時間がかかりますか?
着物と帯、それぞれどのくらいの時間配分でしょうか?

「着物でお出かけしたいけれど、着付けに1時間はかかるし・・帯でもたついたら、もう遅刻確定!そんなことを考えるだけで、もう着物でお出かけを諦めてしまう」
そんなこと、ありませんか?

ありますあります、イイダなんて最初の頃、浴衣を着るのに1時間半とかかかってました(笑)!
しかもきれいに着られなくて、帯を何度もやり直している間に汗だくだくでお化粧はくずれ(がっくり)、浴衣はしわしわで一度全部脱いで汗を拭き、浴衣にアイロンかけてまたやり直し・・・!(ゲンナリ)
気が付けばエアコンの設定温度は19度(笑)!!もう外に出ていく気にもなれない・・・・。

そんな私でも、今は着物を仕事にしているのですから、皆さまきっと、希望がわいたことかと思います(笑)

さて、着付けが上手になるには 『とにかく着る』 しかないのですが、ただ何度も着ていても、ある程度から着付けの時間は変わらなくなると思います。
私の生徒さんや知人に聞いた感じでは、一番多い着付け時間としてはおそらく、はやい方で30分~45分、着物に慣れていない方で1時間~1時間半、というあたりでしょうか?
もう少し速くなれたらいいのにな・・・というときに有効な練習法を、今回は書いてみたいと思います。
とっても簡単です。
『制限時間内に着る練習をする』です。

「そんなの当たり前じゃん!それができないって言ってるのに!!」
わかりますわかります、そうなんですけど、ちょっと違うんです。
例えば、今現在45分かかっているなら、30分と決めてみる。
今が30分なら、20分と決めてみる。
そしてここが大事なのですが、「とにかく何が何でもその時間内に着る」。
出来上がりはきれいでなくて構いません。とにかく絶対に、制限時間内に帯揚げ帯締めもしめて、仮紐も全部とって、出来上がり状態になること。
それからゆっくり鏡を見て、衿はどうかな、帯締めの位置はどうかな、おはしょりはどうかな・・・と、ゆっくり一つ一つチェックします。
それを踏まえて、もう一度、制限時間内で。
次はきっと、前回より速くなって、前回よりきれいに着られているはずです。

毎回でなくて構いません。
たまに取り入れてみるだけで、確実に速くなります。
時間内着付けを何度か続けてやってみると、今までのムダが見えてきます。
何度も裾を確認する(でも同じことを繰り返している)、
何度も上前を確認する(でも同じ動作の繰り返し)、
何度も衿をさわる(その割に何も変わっていない)、
何度もおはしょりをさわる(でも何も変わってない)
・・・・・そうなんです。丁寧に何度も何度もやっていることって、実は同じことを繰り返していたりして、ムダだったりするんです。
そして、さわればさわるほど、崩れていくんです。

着付けをはやくするコツは、「とにかく一発で決めること」。一発で決めるということは、「さわらない」ことにも通じます。
時間内着付け、集中するとすごく汗をかくので、どうぞエアコンをガンガンにつけて部屋をキンキンに冷やして、やってみてください。
結構おもしろいですよ!

きじばとやの着付けレッスンでは、たまにこういったお稽古も取り入れてやっていますが、皆さん格段に速くなられます。
皆さまも、チャレンジしてみてくださいませ。