きものセレクト 

2017/03/01 13:44

こんにちは、きじばとや店主イイダです。

帯揚げに関する一考察と提案の、その2です。

ではまず、ここで整理です。
・帯揚げは最低限の長さと幅で良い
・枕を包む必要はない
・胸の前で結ぶ必要もない(ひとからげで良い)
・そんなに強度も必要ない

上記4点、よろしいでしょうか?

これで、帯揚げについての大幅な規制緩和が入り、一気に帯揚げに関する可能性と未来がひらけたわけです。
この規制緩和でまず、骨董市や雑貨やさんなどで売られている、1m程度のはぎれも、帯揚げの候補にあがります。(むしろ1mだと余りが出るくらいです)
そんなに強度はいらないわけですから、「私はお裁縫苦手だし・・・」という方でも、半分の幅に切って、つないで(左側にくる方を少し長めにすると結んだ後に両側均等になって使いやすいです)、チクチク縫えばそれでできあがりです。両端はそのままにしておいても、どうせ三つ折りにして結ぶのですから問題ないですし、ヘロヘロ出てくる糸が嫌なら、ピンキングばさみや、糸処理用ののりなんかも最近はあるようなので、そういうのでちょちょっと処理すればOKです。
さらに、1mに満たないはぎれというのは結構お安くなっていることも多く、掘り出し物を見つけられることもあります。

それから今度は、細い薄手のストールなども帯揚げの候補に入ります。
ストールなら、細くても15センチ以上は大抵ありますから、十分使えそうです。
帯揚げにちょっと洋服地のような違う素材感や柄のものが入ると、いいアクセントになるのでおすすめです。
また、スカーフもおすすめです。
スカーフは切ったり繋いだりしなくても、対角線上の長さで、十分使える長さになります。
色柄の主張が強いものでも、帯揚げなら見える範囲が小さいので意外とおさまりますし、色が強すぎたりバブルまっさかりの頃のド派手なスカーフは、裏返してみるとあら不思議!着物に合う、いい色になります。(スカーフの裏使い、かなりおすすめです)

さらに、着なくなったワンピース、骨董市で見つけた短羽織などなど、「これじゃ150センチは取れないなあ・・」と思っていたものたちが、一気に帯揚げ候補に入ってきます。

それからそれから。
手芸店などで売っている、洋服生地も候補に入ります。幅が90センチのものでも、「35センチくらい買って、つなげばいい」となれば、使えるようになるわけです。
イイダのおすすめは、レース生地です。
こちらはリサイクル雑貨屋さんで500円で見つけた、古いレース生地なのですが、十分な長さがあるので帯揚げとして使っています。

画像では明るめに写っていますが、かなり濃く深い深い葡萄色で、どんな着物にも帯にも合う、万能帯揚げとして活躍しています。
冬場はレースの感じを出さないように折りたたんで、陰影だけを出すようにして、初夏あたりからは透けるようにたたんで使っています。
そんなに強度は必要ないので、レース生地も帯揚げ候補に入れることができるわけです。
このレースは割としっかりしているので単体で使っていますが、もしもかなり華奢なレースであれば、裏地をつけてもいいと思います。
好きな色の生地とレースを組み合わせてみたりすれば、いろんな帯揚げが作れます。
これもそんなに大変なことはなくて、それぞれ同じサイズに切った布を合わせて、両脇を簡単にチクチク縫うだけで問題ないです。どうせ三つ折りにしますし、あまりにもくしゃくしゃにならなければ、帯揚げとして使う分には全く支障がないのです。
あるいはその都度、裏にする生地を変えて、真ん中だけを安全ピンなどで止めて使うというのもアリだと思います。
レース生地1枚あれば、手持ちの生地との組み合わせ次第で、いろんな表情が楽しめます。(最小限の幅と長さであれば、2枚重ねしてももたつきません)

こう考えてみると、「帯揚げとは何のためにつかうのか」という視点から考えれば、そんなに「~でなければならない」という条件はほとんどなく、最低限の長さと幅さえあれば、それだけでもう、帯揚げの候補にできちゃうわけです。

いかがでしょう?
いろいろネットで見ていて、同じように短いはぎれをつないで帯揚げにする・・・ということをされている方はたくさんいらっしゃるのですが、具体的な寸法まで書いているサイトはなかったようですので、イイダが勝手に限界値を見つけてみました(笑)
もちろん、それぞれの体系、お手持ちの枕の幅などにもよりますので、皆さんご自分の枕を使って、ご自分の帯揚げの限界値を一度見極めてみてはいかがでしょう?
ショッピングのついでに、ふと覗いた雑貨屋さんや手芸屋さんに、お気に入りの帯揚げになる生地たちが、眠っているかもしれません。

と、ここまで書いて気が付きました。
こんなにいろいろ提案しちゃったら、もしかして、きじばとやの帯揚げが売れなくなるのでは?
それは困るので、皆様、きじばとやも覗いてみてください。お願いします・・・。