2017/10/02 13:33

こんにちは、きじばとや店主イイダです。

 
きじばとやでは、色のイメージをなるべくお伝えするために、よく和色大辞典の色名を記載しています。
が、和色大辞典をWeb上で見られることをご存じない方も多く、「この色番号で検索するのがめんどうで」という、面倒くさがりやさんのお客様もいらっしゃるようで(笑)、なかなかご覧いただけないことを残念に思っていました。
が、このたびのBASEの機能追加で、商品詳細ページに記載したURLから、リンク先に飛んでいただける機能が増えました。(本当はハイパーリンクになっていると嬉しかったのですが・・・)
 
そういうわけで、最近アップした商品の説明分の中に、このような色名とURLを記載するようにいたしました。
◆水柿色 
https://www.colordic.org/colorsample/2345.html

URLをクリックしていただけると、色見本のページに飛べますので、そちらで色のイメージを見ていただけると良いかと思います。
ただ、色というのは機器に左右されるところが大きく、お使いのディスプレイやスマートフォン、ブラウザなどによって、かなり違うようなのです。
こうして、和色大辞典の色名を記載しても、いくら言葉を尽くして「オレンジがかった淡いピンクで、少しグレーがまじったような・・・」と書こうと、やはり『同じ色』というのはなかなか共有できないようです。

けれど、逆に言えば色と言うのは面白いもので、平置きにしてみればピンクでも、地模様や柄の配分、光の当たり方で、実際はオレンジよりに見えたり、ベージュがかって見えたり、陰影で深い赤に見えたりなど、結局はひとことで表せるものでもないと思います。
特に、着物というのは生地で全く見え方が変わりますし、さらにそこに織り、柄、そして合わせる帯や小物などでも、見える色の印象は変わるものです。
ですので、よく「本当の色はどれが近いですか」という言葉も聞かれますが、平置きにして、ボディに着せて、近くで見て遠くで見て、手にとって、あらゆる角度から汚れや傷みをチェックしていると、「色ってひとつじゃないし、本当とかうそとか、そういうものじゃないんだなあ」と、しみじみと思います。
人の目というのも優秀で、色そのものだけではなく、質感などの情報もたくさん拾っているんですね。それが脳で処理されて、色そのものじゃない、雑多な情報すべてをまとめて、色というものの『印象』を認識しているのだと思います。
 
仕事柄、たくさんの着物や帯や小物を見てさわってきましたが、面白い、味わい深いと思うものは、大抵はひとことで表せないものたちです。
なんという柄なのか、なんといえばいい色なのか、一色の糸だけではなく、赤の中に緑の糸が織り込まれていたり、グレーだけれど深い臙脂の糸が横糸で入っていたり、そういったものが、光の加減で見え隠れして、なんともいえない奥深い色みを出してきて、それを着て動くことにより、はっとする色が見え隠れして、着物に表情が出るのです。
青といっても、冬空の青、薄曇りの空の青、夏の空の青、深い海の青、南の海の青、宝石の青、藍、蒼・・とひとつの色ではないように、すべての色は、たくさんの表情を秘めています。
正絹の着物ですと、光を反射することでまた全然違う色が出たりもします。
なるべく皆様が色をイメージできるように、言葉をつくし、リンクを貼り、いろんな画像をお載せしてまいりますが、どうかお手元に届きましたら、「なるほど!」と、実物の色の変化をお楽しみいただけると嬉しいです。
1枚の着物が、1つの色ということはございません。
手に取ることによって見えてくる色たちを、存分にお楽しみいただきたいと思っています。
そして、「思った色と全然違った・・・どうしよう」というときは、どうぞご相談くださいませ。(現在までのそのようなケースはございませんでしたが)
有無を言わさずお話を聞かない、ということはございません(笑)。せっかくご購入いただきましても、「これ、嫌だなあ」と思われてお手元にあるのでは、お客様にも着物にも、きじばとやにも不幸なことですので、まずはご相談いただきたいと思います。

ただ、お手元にあるからこそ見ることのできる、糸の織りによって見えてくる色の表情を、ぜひぜひご覧いただきたいと思っています。
色、深いですね!