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2018/01/17 08:50
こんにちは、きじばとや店主イイダです。
昨日の午後は、着付けレッスンの中で久しぶりに『帯100番勝負』をやりました。
『帯100番勝負』とは、ただひたすら!ひたすら!ひたすら!!帯結びのみを繰り返しやることです(笑)
実際に100回やるわけではなく、「そのくらいたくさんやる」という意味です。イイダオリジナル呼称です(笑)
「なーんだ、それだけ?」と思うなかれです。
繰り返しやりながら、どこに無駄があるか、どこにひっかかりやすいか、その動きは必要なのか、帯のくせをどう克服すればいいのか・・・などなどを見極めていくことで、帯結びにかかる時間が劇的に短縮されます。
同じ帯で練習して、早くきれいに締められるようになったら、他の帯でやってみます。
かたい帯、やわらかい帯、滑る帯、長い帯、短い帯・・・克服したい帯、たくさんありますね!
「なんだかこの帯、いつもうまくいかない・・・」そんな帯も、集中して練習することで、なぜに上手くいかないのか?なぜにきれいに結べないのか?それは練習で結べるようになるのか、もっと根本的なサイズ的な問題があるのか、結び方を変えなければいけないのか・・・を見極めることができます。
「帯は結構持ってるんだけど、締めにくくて、結局締めないままの帯がある」そんな方も、その帯は克服できる帯なのか?できない帯なのか?がわかれば、次のアクションに移れますよね。
結び方を変えれば使えるのか?できないなら、誰かに譲る、売る、お友達と交換する、つくり帯にする、などなど・・・。
収納にも限りがありますし、使えないままの帯は置き場所を取るだけですよね。どんな帯なら使えるのか、自分には合わないのか、それがわかれば、次の帯を買うときの参考にもなります。
手持ちの帯が、全てコーディネート候補になれる優秀選手ばかりなら、着物のお出かけも楽になりますね。
でも、「練習ね、やればいいのは分かってるんだけど、なかなかやらないのよね・・・」という方も多いと思います。
そんな方は、お友達とやってみてください。
一緒に練習することで、どこに無駄があるのかお互いに客観的に見つけられますし、何より楽しいです。(←これ重要です!)
もちろん、きじばとやの着付けレッスンでもお受けしております。継続レッスンの中でもできますし、単発レッスンでもお受けしております。
昨日の生徒さんは、帯結びの時間が3分の1にまで短縮できました!
「え!こんなに短縮できるの?今までって、なんだったの!?」と、嬉しい驚きでした(笑)
「新しい帯結びを習いたい」という方も多いですが、まずはお太鼓をしっかり極めておくと、いざというときにぱぱっと着物が着られて、精神的にも楽ですよ!
「私、この帯なら一発で結べる!」「一重太鼓なら楽勝!」という自信があれば、着物でお出かけのハードルが、ぐぐっと下がります。
そして何より、ここが大切なのですが、『帯結びに苦労する時間を短縮できれば、着崩れるリスクも減る』というところです。
「せっかく着たのに!着物を着るのにも時間かかってるのに!!やっと帯を結んだと思って鏡を見たら、なんだかヨレヨレ・・・」
あっちをさわり、こっちをさわり、手をあっちこっちに動かしていると、着物も着崩れていきます。
実際に、「帯結びの時にやってしまう無駄な動きのくせが、ずっと課題だった着物の衿元のくずれの原因だった!」ということもありました。
「こうしないと手が届かない」「こうしないとできない」という思い込みをくずし、時間を短縮して、きれいな帯を締めましょう。
無駄のない動きは短時間の着付けにつながり、結局は着崩れ防止にもなります。
『帯100番勝負』、ぜひやってみてください。おすすめです!
『着物100番勝負』については、また書きます(笑)