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2018/05/08 12:06

きじばとや店主イイダです。

またまた襦袢のお話です(笑) 
 
きじばとや特製うそつき襦袢の特長は、通常のうそつき襦袢では選ぶことができないような生地を使えることです。
しかもそれがいずれも一点物となれば、「どうしよう、どれを選ぼう!?」と悩んでしまいます。(イイダも毎回悩みます)

一番人気やはり、優しい色でしょうか。きれいな色、落ち着いた色。
どんな着物とも合うし、上品にまとまるし、なんといっても使い勝手が良い!
一般的に襦袢に使われているものは、合わせやすいけれど、どれも似たりよったりで、つまらない。
そんな物足りなさを満たしてくれる生地たちです。
ぼかしや美しい地模様、絞りなどなど・・・美しさと、抜群の安定感。
大量の反物をもとにしたものではないので、その色も模様も一点物。大満足の1枚目。


 
次にほしくなるのは、やはり強い色、めずらしい色。
ビビッドなつつじ色、深い渋い紫、翡翠色やこがね色。柄ものはテンション上がる!
わかりますわかります、袂から覗くちょっとの面積だからこそ、思い切ったことができる。思い切ったことをしてみたい。
着物ではちょっと挑戦できなかった色や柄も、襦袢ならできます。
「ふっふっふ、私の襦袢見て見て!」って気分になります。ビビッド、柄もの、いいですよね!



そのあたりで、「まあ、大体そろったかな、こんなもんかな。あとは手持ちで回せるかな」と思うところ・・・なのでしょうが。
実はイイダも、基本系、抹茶色、柄もの・・・、と揃えたあたりで「これで当分いいかな」と思っていたのですが。
きじばとや特製うそつき襦袢をつくる過程で、『大化けする生地』というものを目の当たりにすることが何度もあり、ちょっと自分の経験不足を痛感いたしました。
色んな色、色んな柄がありますが、意外なことに、一見地味で色の少ないものが、大化けすることがあり、驚きます。
グレーや暁鼠など、色みの少ないものが、襦袢にした途端、ものすごく上品に素敵になるのです。
むしろ、着物のときより素敵になっちゃったりしちゃったりも!!
和裁士さんから「できあがりましたよ」という連絡をいただき、受け取りに行ったとき。
テーブルの上にのった襦袢を見て、息をのみました。
「なんて素敵な・・・!」
和裁士さんも、「でしょう・・・私も縫いながらびっくりしました。これ、すごく素敵になっちゃった」と、うっとり(笑)

きれいな生地だなとは思っていました。素敵な襦袢になるとは思っていました。だからこそ仕入れて、襦袢用に準備しました。
けれど、「ここまで変わるとは・・・!」と、和裁士さんと2人、ため息をつくほどの仕上がりになるとは想像できませんでした。
本当に不思議なのですが、襦袢という形になった途端、今までとは違う表情を見せる生地もあるようです。
その理由はわかりません。本当に不思議です。

今までおつくりした、きじばとや特製うそつき襦袢は、どれも本当に素敵なものたちばかりでした。
どれもこれも、「わあ、素敵・・・私もこんなの今度つくろうかな」と思うものばかりで、どれもこれも素晴らしい一点物ばかりです。
そして、息をのむほどの変化を目にするたびに、着物の奥深さ、不思議さを痛感します。
どんな生地がどうなるのか?
こればかりは、つくってみないと分からない、というのが正直なところでしょうか。
そしてきっと、皆様のお手元に届き、どんな着物と合わせてお召しになるか・・・そこでもまた、驚くような変化の可能性があるのでしょう。

ご自分の好きな生地をお選びいただけるのが、きじばとや特製うそつき襦袢の特長です。
どうか皆様、「きっとこの生地、私の特別なパートナーになるはず!!」という特別な1枚を、発掘してみてくださいませ。
袂からたった数センチなのに、どうしてこんなに楽しいのでしょう(笑)
きじばとや特製うそつき襦袢をおつくりいただきました皆様、どうぞお手元について、「ちょっと!この着物と合わせたらすっごく化けちゃったんだけど!」ということがありましたら、どうぞ画像を撮って、イイダにも見せてくださいませ。
襦袢、楽しいですね!
イイダはすっかり襦袢にハマッてしまいまして、最近は襦袢用の生地を仕入れるのが楽しくて仕方ありません(笑)

この生地は、どんな襦袢になって、どんな方のもとに届き、どんなパートナーになるのかな・・・。
そんな思いで、1枚1枚、選んでといて、洗っています。