2020/12/29 13:15

きじばとや店主イイダです。


昨日28日、無事に本年の営業を終えることができました。
2020年は年明け早々から新型コロナのおかげで、きじばとやも波乱の展開となりました。

実店舗にお客様をお迎えできなくなり、対面での着付けレッスンも行えず、お店で試着していただくこともできず。
これからどうなるのか、着物でお出かけなんてそもそも難しいのか。
そんな不安の中のまま1年がすぎましたが、なんとか本年の営業を終えることができました。
これも全て、ずっと支えてくださるお客様のおかげだと深く感謝しております。

実は、私事になりますが、昨年2019年に母を亡くしました。昨年の夏以降、何度か臨時休業が続いたのはそのためでした。その節はいろいろとご迷惑をおかけいたしました。
私が着物を着るようになったのは、母と母方の祖母の影響でした。母と祖母からもらった浴衣を着たことから、私の着物との日々がはじまりました。母は家でも着物を着る人でしたし、海外旅行にも着物を持っていく人でした。「年をとってくると着物が楽なのよね」と言いながら、気楽に自分流に着こなしていました。きちんと着るときには、きちんと着る。けれど普段は自分が楽なように、身ぎれいに着る。「着物って、着るもの。」と私に身をもって教えてくれたのは、母です。それが今のきじばとやの基本スタイルとなっています。実はきじばとや特製帯も、「手や肩が痛くてなごや帯を締めるのも辛い」という母の言葉から、たどり着いたものでした。

母を見送ったあとは、しばらく着物にふれるのも辛い時期がありました。けれど同時に、この仕事は母が私に遺していってくれたもののひとつでもあるのだと思いました。私が着物を好きになったのも母のおかげ。着物の好み、コーディネートの感覚も、子供の頃から母の着物姿を見てきて得たものです。
この仕事を大切に、誠実に続けてゆこう。と改めて思った1年でもありました。


きじばとやは年明けの1月で、開業5周年を迎えます。
最初はWebshopからはじまり、誰にも知られることなくひっそりとしておりましたが、少しずつ少しずつお客様に見つけてもらい、小さな小さなハトになることができました。
来年もまた皆様に喜んでいただけるよう、素敵な着物たちを探しつつ、また新しいことに挑戦してまいります。
きじばとやは昨日、28日で仕事納めとなりましたが、イイダはこれから来年のための準備にはいります(笑)
来年の周年記念では、ご来店いただけなくとも楽しんでいただけることを考えております。
本年は大変お世話になりました。来年もまた、一緒にわくわくできますと幸いです。
皆様に、良い年が訪れますように。


2020年12月29日 きじばとや 飯田有希子