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2021/12/02 08:22

コーディネートに関するご相談で一番多いのが、こちら。


「この着物はどういったときに着ればいいですか?この帯と合わせるのは良いですか?TPO、格など、問題はないでしょうか?」


あるある~!着物あるあるの一番多いお悩みです。
 
 
まず、着物には格というものがあることは皆さまご存じかと思います。これはどうしても外せない考え方で、同時に和装というもののハードルを高くしていることでもあるのですが、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。
格、ドレスコード。これは別に着物だけにあるものではないですよね。
洋装でも、カクテルドレスやイブニングドレスで街を歩きませんよね。ジーンズで高級レストランに入りませんよね。
それと同じことなのです。
浴衣に半幅帯、あるいは小紋で披露宴に行かないように、黒留でウィンドウショッピングはしませんよね。
格、というと馴染みのない感覚かもしれませんが、相手や場に対する敬意を表すために、わかりやすく、それにふさわしい服装をするだけのことです。ただ、和装だと難しく感じるのは、日ごろから着物を着ていないから、その感覚がよくわからず、理屈で判断しなくてはならないからです。


でも、そんなに難しく考えなくとも、シンプルに考えてみましょう。
礼装、準礼装。つまり結婚式や披露宴などのお祝いごとに着るのは、留袖、訪問着、付け下げ、紋入りの色無地や江戸小紋・・・。となると、これに合わせる帯はそれなりに豪華でなくてはバランスがとれませんので、帯は袋帯。おのずとそうなります。小物類も、豪華な帯を支える帯締め、華やかさのある帯揚げ、となりますね。

では、それ以外は?
それ以外は、街着になります。紬であろうとちりめんであろうと綸子であろうと高級大島であろうと、街着は街着です。自由です。
自由なのに、街着のコーディネートのご相談が、一番多いです。決まりごとがない分、難しく感じられるのだろうと思います。


このように整理して考えると、格って意外とシンプルじゃないですか?
礼装、準礼装。ざっくりいえば、気にしなくてはいけないのはここだけです。ここを間違うと、本来お祝いをしたいと思っている相手やその周囲の方たちにとって失礼になってしまい、お互いに残念なことになってしまいます。
ですが、礼装と準礼装に入るものは、みなさん大体おわかりになっているかと思いますし、披露宴や結婚式に行くとなると、それなりに誰かに相談したりしますよね。なので、そこではあまりとんでもないことは起きません。何か間違っていたり勘違いしていたり知らなかったりしていても、たいていは誰かが気づいて教えてくれます。

こうして考えると、格ってそんなに突き詰めて悩まなくても大丈夫だ、っておわかりになるかと思います。
意外に格ってシンプルです。


ということで、次回が本題。
「でも、街着のコーデが一番難しいんです!」というご相談。