正絹紬 浪花鼠の縞の単衣
あたたかな色みに浮かぶ縞が美しい、紬の単衣です。居敷当てはついておりません。
蘇芳、浅蘇芳、嵯峨鼠(さがねず:赤みの灰)、麹色(こうじいろ:淡く渋い橙)、枯野(かれの:明るく渋い橙)で織られた縞がなんともいえない複雑な色をつくりだしています。市松状にぼかしが入っていて、全体をやわらかにしてくれており、粋すぎず、カジュアルすぎず、なんとも絶妙なバランスです。
着物全体の色の印象としては浪花鼠(なにわねず:淡く渋い紅赤)が近いでしょうか。赤みの強い少し褪せたベージュ、というと近いかもしれません。
少し緑の糸も入っていて、これが全体をさらに不思議な色みにしていて、シンプルなようで非常に手のこんだ色づかいになっていて、一体どんな方がどういった色みをイメージして織られたのだろうと思います。
着物の縞には赤と黄色系の色が入っているので、本来ならばそれらの色よりにした帯を合わせますが、このほのかに入った緑の糸を見て、あえて豆青の帯を合わせてみました。
不思議なもので、柄として緑が入っていなくとも、こうして合うのだなあと改めて着物の奥深さを感じています。
状態は良く、仕立て時のしつけもついており、特に傷みはみられません。
カジュアルに着られる紬の単衣ですが、このように手のこんだ上品なものなら、合わせる帯でコーデの幅も広がりそうです。
おすすめです!
【身丈】162センチ
【裄丈】67センチ
【前幅】25センチ
【後幅】31センチ
【袖丈】49.5センチ
商品番号:o21062129
【コーディネート内容】
帯:正絹 豆青のなごや(o2141643)
帯揚げ:正絹 橄欖に総柄のはぎれ アンティーク
帯締め:無地の三分紐 薄氷
¥23,100
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